紀伊國屋書店の名前はどこから

紀伊国屋と聞いて思い浮かぶのは、紀伊國屋文左衛門が有名です。でも現在では、紀伊國屋書店ですよね。紀伊國屋書店は、1927年1月に作家であり文化人であった田辺茂一が創業した本屋さん。店名の由来は、8代前の先祖が紀伊(和歌山県)の出身であったことと、父親の炭屋「紀伊國屋」の片隅ではじめたことによります。
本店は創業当時の新宿で、日本全国に店舗があるだけでなく、アメリカやオーストラリア、東アジアにも支店を持つワールドワイドな大型書店です。書店とともに人文書が中心の出版業や紀伊國屋ホールと紀伊國屋サザンシアターの劇場も経営しています。また、学術研究用の主要データベースの代理店も行っています。
店舗は、紀伊國屋新宿店・新宿南口店・梅田店など有名な大型店をはじめ国内65大学内にも展開をしています。インターネットブックウエブも馴染み深いですね。

紀伊國屋は新宿の文化の発祥地

紀伊國屋書店創業者の田辺茂一は、文化事業に力を注いだことで有名です。都会は芸能や文化の集積ではなく、そこに行けば何かがあると思わせることが必要として、紀伊国屋書店に、自分好みの美少女を店員として採用し、来店する若者たちの気を引いたりしたそうです。一方では、女性遍歴で浮名を流し、銀座のバーの梯子で「夜の市長」と呼ばれましたが、新宿を文化の発祥地とした紀伊國屋ホールや紀伊國屋演劇賞などを創設しました。
書店を創業するきっかけは、父親と一緒に行った「丸善」で洋書に魅せられたことからですが、こうしてみると紀伊國屋書店は田辺茂一の趣味の集大成を事業にしたといってもいいような気がします。よく学生の頃、わからないことがあると紀伊國屋に行けば何とかなると考えていましたものね。

今でも待ち合わせは「紀伊国屋」の前で

学生時代は、参考書や洋書は紀伊國屋書店で探すことが当たり前のように思っていました。活字離れが進んだと言われている今では、本を探すときは仮想書店などインターネットが主流になっているようですね。
でも不思議なことに待ち合わせ場所としての紀伊國屋は変わっていないようです。紀伊国屋書店の前で待ち合わせをして、高野フルーツパーラーでお茶を飲み、中村屋でカレーを食べるという、ちょっぴり背伸びをした計画を立てたりと紀伊國屋は新宿を楽しむための出発点になっているようです(最近はいろいろなお店ができていて、若い二人のお勧めは、「橙屋(だいだいや)」だそうです)。大型書店の栄枯盛衰が激しいですが、新宿での待ち合わせ場所はいつまでも紀伊国屋書店が続く気がします。皆さんの待ち合わせ場所はいかがですか。

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